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とこよしです。
新型MacBook Pro届きました。



というか、もうだいぶ前に届いてたんだけど、忙しくて今更開封レビューです。











[MacBookPro 13inch M1]










参考までに、今まで10年使ってきた前任のMac Book ProはEarly2011のスノーレパード期のもの。なので、まずはそのロートルMacBookとの比較レビューになってしまう事だけは、許してほしい。







当然だけど、10年も経つと見た目も変わらないようで進歩してるよね。

とにかく薄い。
そして軽い。










液晶モニターはRetinaディスプレイになり、よりドットが細かくなったので同じ13インチでもモニターが若干小さい。そして、モニター周りの余白が小さくなったことで全体的にひとまわり小さくなっている。

それだけじゃなく、ドライブがそもそも今のモデルにはついてないのでとにかく薄い。

今まで使ってたMacBook用のケースは、そもそもが当時の11インチノート用のやつに無理矢理入れてピッタンコだったので気に入ってたんだけど、それすらブカブカになってしまったので新しいケース買わねば。。。







さて、本体のレビューに入っていこうと思うワケだけど、
まず、




電源ボタンを押すと

「んジャーンっ!!!!」




よく聞き慣れたいつもの起動音。


でもなんか物足りない。。。




そう、新しいマックにはドライブがついてないので、起動時に機械的な「ウィーン」って音がしなくなった。何だか寂しいような。。。

して、SSDだからHDDの回る音もしないし、とにかく静か。
新しいから当然っちゃ当然だけど、SSDのおかげで起動もシャットダウンも速い。

購入後、そっこーで前の主要データを移行させたら容量がさっそく約360GBになったのだが、それでも起動はすんなりいくからやっぱりSSDはスマートで良い。して、今のところ高負荷をかけてないから当たり前だけど、ファンも特に回らず静か。ハードディスクの回転音がしないのも相まって本当に静か。







スペックはこの通り、オプションで16GBメモリと1TBのSSDをカスタマイズ。

メモリは正直今まで2GBで何とかなってたんだし、標準の8GBでもじゅうぶんだと思ったんだけど、以前お話しした通り、10年使うことを想定して上限いっぱいまで引き上げておいた。

SSDに関しては最大で2TBまで増設できたけど、正直そんなにいらない。旧Macのデータ使用量が500 GBに迫る勢いだったので一応1TBに増設したという感じ。それにしても、10年前はSSDは超高級品で、HDDに匹敵する容量なんてコスト的にも考えられなかったのにいい時代になったものだと思う。









さて、本体のキーボードを見ていくと、2011モデルと比べてキーは若干大きくなり、厚みは少なくなった。にも関わらず、ちゃんとしっかりした打感があるので、タイピングマニアでも納得のキーボードと言えそう。打った時のカタカタパタパタ音も低減されてて、キー自体のストロークもそこまで長くないので、優しく静かにタイプできそう。わずかにキー同士の間隔も狭まってる。

個人事業主1回目の時にタイピングの鬼と化してた自分から見ても普通に打ちやすい。個人的にはiMac用のワイヤレスキーボードよりも好きかな。まぁMagic Keyboardも使ってるやつが相当古いので何とも言えないけども。。。

ちなみに自分はUSキーボードがどうしてもエンターキーが小さいのが馴染めず、フツーにJPキーボードを使ってます。















して、昨今のMacBook Proといえば、このキーボード上の、タッチバー。
購入前は正直要らないと思ってたんだけど、意外と便利かもしれない。

ただのタッチセンサー式なのかと思っていたら、液晶になってる。その時々に応じて文字が表示されたり必要なボタンが出てくる。まだ詳しくいじってないけど、割り振りをカスタムできそうな予感。自分好みにカスタムしていくと間違いなく便利だと思う。

しかしもって、いざと言う時にやっぱり物理ボタンじゃないと落ち着かないので、せめて音量ボタンは物理キーにしてほしかった。何とはいわないけど、何かしらの映像を視聴中に突然イヤホンが抜けて大音量で流れた時に、慌てて押してもちゃんと対処できるようにしたい。一応、消音ボタンは常に一発で押せるようにはなってるみたいだけど、何回かリハーサルして有事に備えなければならない()

[追記]
スピーカーの消音設定がいちいちリセットされるのがすごく不便。
今まで使ってた2011Macでは、一度消音ボタンを押すと、以降スピーカーはずっと消音モードだった。
例えば、イヤフォン出力で音楽を聴いていて、うっかりイヤホンが抜けたり、インターフェイスの接続が解除されてしまったとしても、スピーカーはちゃんと消音設定が反映されていたが、なぜか今回のMacは、いちいち解除されてふつーにスピーカーから音が出てしまう。これ、間違ってウッカリスタバでやろうもんならとっても恥ずかしいやつだからなんとかしてほしい。







そして、10年ぶりの新型MacBookを買ってみてウッカリしてたのが、冒頭でも話したようにドライブが付いていない。

まぁ必要な曲は全てデータにしてあるし、ほとんど使わないっちゃ使わないのだが、いざって時にドライブがついてないのは不安。

外付けで買えって事なのだと思う。実際今まで使ってた2011Macのドライブは3度にわたり壊れて、3回目に至ってはもはや修理する気も削がれてそのままになってたくらいなので、ドライブは内蔵してないほうが理にかなってるのかも。壊れたらただの本体のサイズをデカくするブランクスペースでしかなくなるしね。






個人的にいちばん不便で不満なポイントは

2口しかないUSB-Cポート




とってもシンプルなのはいいんだけど、どうあがいても足りない。たしかに、マウス等をBluetooth化し切り詰めていけば、ノートでUSB端子は2つあれば充分だと言うのは以前使ってたMacBookでも実感してた。実際2011モデルの前任MacBookもUSB-Aポートが2口だったのは事実。

でも、今回は電源接続もUSB-Cに一本化されてることを考えるとやっぱり最低3ポートは欲しかった。防水やら色々な観点から極力シンプルにしたいのはわかるが、ドライブもついてないんだし、USBポートをもう一個付けるくらいはできるでしょ。

いくらバッテリー長持ちと謳ったところで、大部分の時間は電源に接続した状態で使うのがパソコンというもの。つまり、常にポートを一個潰してる状態で考えると、空きのポートが残り1つしかないのは流石に少なすぎる。。



結局、それ以上はハブを噛ませろってことなんだろうけど、ハブだってピンキリで実は意外と奥が深い。

バスパワーものの外付けHDDを繋ぐなら電源が独立して取れるタイプのものじゃないと給電が不足しがちになったり、大量のデータを通信してる最中はマウスの動作が不安定になったり、接続が切れたり、、ものによって相性もあったりするから、せめて抜群に動作保証がされた4口のハブくらいは純正アクセサリとして出すべきだと思う。

ましてや、Macを音楽編集に使うユーザーはオーディオインターフェイスを繋ぐわけで、これをハブで繋ぐとレイテンシーや音質にも影響があるわけでして。

アップルの公式ストアを見ても、いちおうマルチポートアダプタだかっていうのは取り扱っているものの、なぜかUSB-Aが1口のタイプ。。いやいや2つ以上ついてないとハブの意味がないでしょ。

こういう、結果的にユーザーに不便を強いるのは何だかなーって思う。



ちなみに、自分のポートの使い方としては常にUSBポートに2つ。

外付けHDDとオーディオインターフェイスを常に接続してる。外付けは保存領域としてではなく、タイムマシーン機能のバックアップとして常時接続。これを新しいMacでやろうとすると、充電にもポートを使うので、結果として足りないというわけ。

iPhoneの保護ケースにしてもそうだけど、アップルは自社で製品作っておいて、欠点はユーザーに丸投げのパターンがお決まり。





今回アクセサリとして純正で一緒に購入したのはこの二つ。


USB-AをCに変換するプラグ
iPhoneのLightningからUSB-Cに繋ぐ用のケーブル。




どちらも1800円ほど。。。

よくよーく冷静に考えたら写真左のLightning-USB-Cは要らなかったな。もともとのケーブルを写真右のやつに繋げば接続できた…
まぁとりあえずこのUSB-AをCに変換するプラグがあれば一通りのものは繋げるので良しとする。









さてさて、話をふたたび本体の外観に戻します。

2011MacBook Proと改めて比較してみました。MacBookってもう何十年もベースとなるデザインが変わってなくて、そこが気に入ってるポイントでもあるわけですが、よくよく比較すると10年で結構変わってる。


表面の質感がまず違う。
2011のほうがより立体感のある質感というかザラザラサラサラの懐が深い感じ…笑

いっぽう新型のほうはもう少しサラサラがきめ細かく、なんだか普通に傷が目立ちそう。。
質感は昔のほうが良かったかな。。。




ディスプレイ背面のリンゴのマークも、今までは液晶のバックライトに連動して光るタイプだったが、新型は完全に金メッキで光らない。わりと光るの好きだったけど、そのぶんモニターがずいぶん薄くなってることを考えると、今のほうが理にかなってるのかな?










そして、Retinaディスプレイは本当に綺麗。
2011MacBookはRetina非対応だったから1番ビジュアル面での変化を感じ取れる部分。ただ、光が目に刺さるというか、いささか以前のディスプレイより目が疲れる気がする。







キーボードのキーの両サイドにはステレオのスピーカーが付いていて、2011モデルのMacBookだと15インチモデル以上のモノにしかサイズ的に付けられなかったものが今回の新型13インチには実装されている。本体サイズがひとまわり小さくなって、キーも大きくなってるのに素晴らしい。

結果、2011MacBookではスピーカーがモノラルだったものがステレオになり、正直こんな小さなスピーカーに音質を求めるのはナンセンスだけど、随分と音が聞き取りやすくなった。

ベースの音なんかもわりと聴き取れるのは、このサイズのスピーカーで本当に驚かされる。キンキンもせず、耳障りな音の出方もしないので、わりと小音量でもちゃんと聴き取りやすい。


ただ、イヤホン出力に関しては、今までにないくらい元気な音ではあるものの、いささか高域が強くて耳が疲れる。ミュージックアプリのイコライザプリセットでトレブルを引っ込める設定にするとちょうどいいくらい。今まで使ってたMacBookのearly2011が逆にやたらと低音が出てたことを考えると真逆なので耳が慣れるのに時間がかかりそう。

これは本体のサウンドボードの問題というより、純正のミュージックアプリの問題かもしれない。アップルのサウンドと言えば、時代とともにモダンになってきてはいるけど、相変わらずの中音域の綺麗さと歪みの少ない音が評価されていたと思う。

iTunesに代わってデフォルトになったこのミュージックアプリの音色は、元気なのはいいものの、音割れスレスレ。。。というかすでにちょっと歪んでるというのが正直な感想。ジャンルによってはこれでも良いけど、オールジャンルばりばりされるとイマイチ萎えるところがある。

最初一発めに音を聞いた時は初期のiPodの音質に戻ったような気がしてちょっと懐かしかった。クリアで低音が薄くて。でもやっぱりちょっと違うかな。昔のはもっと澄んでたというか、こんな音割れなかったし。ただ、プリセットのEQ使って歪む感じはまさに昔のiPodだなと。

ちなみに、オーディオインターフェイス側のサウンドボードで試聴しても音の傾向はあまり変わらなかったので、単にこのミュージックアプリの出音の特性だと思われる。




バッテリーは最大で11時間駆動となってたが、仕事に出てる間に試しに12時間ほど音楽を1/3くらいの音量で流しっぱなしにしてみたところ、帰宅してもまだ80%くらい残っていたので、本当に状況によってはもっと長持ちしそう。


一緒に購入したUSB-AをCに変換するケーブルでバスパワーもののオーディオインターフェイスも外付けHDDも接続可能だということが確認できた。


が、、、なんだかインターフェイスの接続安定性が低い。。。
しばらく繋いでYouTubeを見てると、プチプチと音が途切れ始めた。

やむを得ず本体のヘッドフォン端子から出力してしばらく視聴してたところ、インターフェイスのマウントが勝手に解除されて認識されなくなっていた。。本体のUSB-C端子の問題なのか、この変換ケーブルの問題なのか、はたまた相性なのか…

このインターフェイスも先代MacBookと1〜2年くらいしか購入時期が違わないからもう最低でも8年選手。。。まだまだ快調なのに残念だけどこれじゃ使えないな。。新しいハードにあわせてインターフェイスも新調しないといけないのかな…


して、いつもこの手の再生機器を購入したときには必ずエージングをさせるのだが、約20時間ほどイヤホンジャックにおきにのイヤホンをつないで中くらいの音量で音楽流しっぱなし。EQプリセットで低音を増幅させるやつにして流しっぱなしてたところ、だいぶ低域が出るようになり、相対的に耳障りなシャコシャコした高域もおとなしくなった。気がする。

ちなみにスピーカーではなく再生機器側のエージングについては諸説あるが、自分は実際に変化を感じられてる。ただ、その上で改めてリスニングしてみても、やはりイマイチ。

元気な音の出方はいいんだけど、若干音割れを起こしているというか歪んでる。アップル製品のサウンドの良さは綺麗な中域と信号の歪みの少なさだと思うんだけど、どうにもこの新しくなったミュージックアプリの特性なのか、EQをフラットにしてもオフにしても、若干音が歪むのが気になる。



まぁサウンドに関してはそんな感じ。




続いて、
肝心の新しくなったアップル純正のM1プロセッサだが、正直そこまでPCマニアじゃないので良くわからないところは多々ある。

ただ、まれにFirst Aid (旧アクセス権の修復)を実行中に何度かフリーズして10分間くらい動かなくなったことがあるけれど、原因がプロセッサなのかどうかは判断できる知識を持ち合わせていない。

読込のバーのグラフィックが完全にフリーズしてしばらく動かなかったが、それがフリーズしているのか検証に時間がかかっているだけで、正常なのかがそもそもわからない。


まだ動画編集などの高負荷な作業をさせてテストしていないので、正直プロセッサの性能と安定性に関しては、まだわからない部分がたくさんあるけれど、約1ヶ月近く使ってみて、まぁ通常使用には全く問題ない。サクサク動くし、ファンも静か。DAWで簡易的にベースを録音して、各種EQやコンプ、リバーブ等を開いてみても問題なく動作している。開封したてでしかも16GBメモリなのでサクサク動くのは当たり前だけどもね。


M1プロセッサの位置付けとしては、一応ハイスペックモデルではなく、エコノミーモデルとハイスペックの中間的な、バランスモデルとして位置付けられている。

なので、価格も満足のいくものだし、正直そこまでのハイスペックさは求めてない。(というか、使うのがたまの動画編集と音楽編集くらいなので…)

あとは、何かトラブルがあった時に、どのような挙動をするのかが知りたいところではあるが、正直トラブルはないに越したことはないので、このまま快適に動作してればそれでいいと思う。

画像を開いたり何のアプリを起動しても今のところすんなりと動くし、SSDのおかげもあってか、起動も早いので、常時電源いれっぱなし派のわたくしでも、このコンディションなら毎回シャットダウンしてもいいかなと思える。まぁ購入直後だから当たり前なんだけどね。ただ、前任のMacから約400GBものデータを引き継いでいて、この起動の速さは満足のいくものだと思う。




そして残念だったのが、
やっぱりインカメラの画質はショボい


進化したフルHD対応のインカメラとかって宣伝してるけど、確かにサイズは拡大されたのかもしれない。。。ただ、見た目的な画質と解像度が2011Macのものとまっったく変化なし。

相変わらずチリチリとノイズ混じりのショボい映像しか撮れないので演奏動画の撮影用には全くもって使えない。画質さえ合格ラインなら、画面越しにモニターしながらの一発ドリも夢じゃないかななんて思ったんだけど、、、まだまだ当面iPhoneで別撮りになりそう。





最後に、タイピングに関してだけど、Macの自動変換機能は、最初は便利だなと思っていたけれど、長文を打てば打つほどに煩わしさを感じるようになってきた。ギターベースのレスポンス的なレベルの話になるけれど、入力した文字が変換されるほんのわずかなタイミングのずれが、長文を素早く打っていけばいくほどに気になり始めて、そのわずかなレイテンシーとでも言えばいいだろうか。その遅れにつられてミスタッチをしてしまう。

そして、自動変換機能は、正しく動作しているうちは、便利なのだが、学習機能が仇となって、徐々に変な変換をし始めるのは、Macのことえり名物。そうなってくるともはや自動変換は切ったほうがいい。


スクリーンショット 2021-07-18 0.06.30
そしてコレ↑

自動変換で変換候補を出してくれるのはいいんだけど、なんで真下に出るんだよ。
丁度ブラウザの検索窓の検索候補を隠してくれてとっても邪魔。大抵2〜3文字も打てば検索候補が出てきてそれを押して検索すると思うんだけど、自動変換の窓が邪魔で最後まで文字を打たなければいけない。こういうところ本当に気が利かないと思う。というか、普段文字入力してる時はななめ上に候補が表示されるのになんで検索窓の時だけ真下に出て邪魔をするんだろう。。。





2021/8/14追記

購入してまだ半年足らずというところだが、とんでもない問題を発見した。
タッチセンサーの上部バーでキーボードのバックライトの照度調節など、普段あまりいじらない動作をすると、途端にMac自体がフリーズする。。。。




これはかなりとんでもない不具合だと思う。



タッチバーがフリーズするならまだわかる。実際、先代のMacBookPro2011モデルも物理キーではあったものの、古くなってくるとボリュームボタンや画面の照度ボタンなどの反応がかなり遅かった。とはいえ、かなり使い込んでからの話で、今使ってるMacは購入から半年足らず、しかもメモリを最大の16GBまで増設してあってそれでMac本体ごとフリーズするっていうんだからかなりヤバい。タッチセンサー部分がフリーズするだけじゃないからね。それに伴って本体も一時フリーズする。この現代機において、たかだか照度調節ごときでフリーズするっていうのは、、、どういう構造になっているんだろうか。。。。









________開封レビュー以上________









まぁまぁ想定どおりというか、
インカメラのしょぼさと文字変換のギクシャクは目を瞑るとしても、やっぱり今のところ気がかりなのは、USB-Cポートの極端な少なさと、今まで使っていたお気に入りのオーディオインターフェイスが不安定で使えないという点だろうか。

インターフェイスに関しては、別れ惜しいけれど、8年も使ってりゃそりゃ新しい機器とのリンクも取れなくなって当たり前だよなってことで、たまたま知り合いが新品のいらないインターフェイスを持て余しているらしいので、とりあえずの繋ぎとしてそれを譲ってもらうとして、、USBポートに関しては、ハブを要検討しなきゃなと、いったところで今回はこのくらいにしたいと思います。