とこよしです。
ポンゴの改造もひとまず終盤に差し掛かってまいりました。
今回は核であるピックアップとプリアンプを配線していきます。
・DELANO MC5 AL

今回のパチモン中華ベース改造プロジェクトのほぼ100%がこのピックアップを試すためのものです。
もともとワンハムレイアウトが好みなのと、今やハイエンドメーカーでも採用されるようになったデラノ。流通し始めた当初、主にサンドバーグに採用されていたこともあって、サンドバーグから出しているオリジナルPUだと思っていたくらいです。
スティングレイのあの音を再現したいわけではないのですが、シリーズ(直列)のサウンドが好きなのでシリーズで配線していきます。
・EMG BQSシステム

3バンドEQにプラスして、ミドルの周波数を変更できるフリーケンシーつきのプリアンプ。コネクタ方式で、ハンダ要らずでインストールできるのも魅力です。
そして、このシステムの大きな魅力のもう一つが「ABC (アクティブ・バランサー・システム)」というもので、要はバランサーで前後に振った時の音量さをなくしてくれるというシステムらしいのですが、今回使いません!
何せワンハムレイアウトなので、バランサーは必要ないんですよね。。。ただ、、、それならそもそも6000円くらい安いこっちのサーキットで良かったんじゃないかというのを今更になって気づいたのですが、、、

↑↑
こちらはBQSシステムからABCとボリュームポットを取り除いたバージョンみたいです。。。まあ、、、ボリュームだけ別にCTSとかにしても良かったんだけど、それだと結局ハンダ付けが必要になってしまうからして、これで良かったのです(´ω`;;;;;) ←
こちらはBQSシステムからABCとボリュームポットを取り除いたバージョンみたいです。。。まあ、、、ボリュームだけ別にCTSとかにしても良かったんだけど、それだと結局ハンダ付けが必要になってしまうからして、これで良かったのです(´ω`;;;;;) ←
さて、配線していきます。


PUでもそうですが、この手のコンパクトな箱に入ってくるのは何だか個人的にテンション上がります。iPhoneとかでもそうですが、今時のハイテク機器って大体こういうコンパクトな箱に入ってますよね。


ちゃんとノブもフルセットでセットで付いてくるあたり良心的ですよね。使わないけど。
アクティブの配線って本当に細かくて複雑なんですが、コレならとてもシンプルに配線できそうな気がします。

まずはミッドコントロールからインストールしていきます。おそらくサイズ的にもこのミッドポットがこのシステムの核だと思われます。このベースを作った中国の職人さんも、プリアンプを入れるのに相当苦労した形跡が伺えます。ポットが入らなかったのか、塗装した後から雑に削ってますね。
今回、何とかミッドの2連ポットが収まったものの、結構ギチギチでした。キャビティの厚みなのかな。でもこれ以上薄くしたらきっと強度的にダメなんでしょうね。。。バスウッドは柔らかいし。

キャビティのレイアウト的に、突き出したジャックとトーンポットが干渉しそうだったので、一応配線をビニテで巻いて絶縁しました。変なところで通電してノイズが乗っても嫌なので。。

今回、良い意味で想定外だったのは、このEMGのプリアンプ、18V駆動に対応していたということ。もちろん、基本は9Vを想定しているみたいで、バッテリースナップは1つしか付属されてこなかったので、もう1つは元々このベースに入っていたやつを利用します。
これで18V駆動にできてモダンな上に、元々2つ付いているバッテリーボックスも余すことなく活用できます。ちなみに、9V駆動と18V駆動での音質やレスポンスの違いについても検証したいのですが、面倒すぎて今回は見送りました。今後、興がのれば試します。

本当にハンダを一切使わずに配線できました。ゴムの収縮チューブも付属されてきたのですが、もう少し多めに入ってても良かったかな。足りないぶんはビニテで絶縁処理しました。

そうそう、このプリアンプは配線が
「PU → バランサー → トーンポット → ボリューム → ジャック」
の順に並んでいるので、バランサーからミッドポットに送る白黒の線をそのままPUからの線に置き換えることでABCを取り外すことができました。ボリュームが最後に来るというのもパッシブでは考えられないので、アクティブならではの配線ですね。

さて、あとはピックアップの配線をミッドポットに伸びた白黒の線に圧着して、ビニテで絶縁するだけです。とっても簡単で不安要素はほぼありませんでした。

全く想定外の不安要素として、今回2連ポット用に購入したモントルーの中間に入れるノブが、穴のサイズが小さすぎて小さすぎてハマらなかったということ。このノブは見るからにスタックポット用に見えるんだけど、この穴の径だと、入るはずもなく、、、一体何用なんだろう。。。。
仕方ないので、とりあえず付属のEMGノブにしましたが、やっぱり1つだけコレだとみったくないので、休日丸一日を費やしてモントルーのこの穴をダイヤモンドやすりで死ぬほど削りました。幸い、ブラス製だったみたいでそこまで硬くはなかったから良いものの、それでも金属の穴をやすりで削って直径を5mmほど広げるのに5時間くらいかかりました。

ピックアップの通電を確認して、キャビティの蓋を元に戻して完成!!
完成 ↓↓




さて、厳密にはまだ完成じゃないのですが、
ひとまず形になりました。
実際に音を出してみて、ノイズが全くない!!
ここはEMGさんのシステムの素晴らしいところですね。
今までアクティブ、パッシブ問わず色々配線してきましたが、ここまで一切ノイズが乗っていないのは生まれて初めてです。そして、EMGといえばもっとキンキンしたピーキーな音をイメージしていましたが、とってもマトモで使い勝手も良い。
何より、本当にハンダなしでアクティブの複雑な配線ができたというのが素晴らしい。ハンダで直付けと比べて音質云々は検証するつもりはありませんが、ここまでローノイズであれば使用上なんの問題もないかなって思います。

うっすらさりげなく入っているデラノのロゴが良いです。
ネット通販を見ていると、白ロゴバージョンもあるようなんですが、製造時期が違うのでしょうか? 自分はこの手のものはあまりメーカーロゴを主張しすぎるのが好きじゃないので、これくらいが丁度良いです。
では、今回はこの辺で。
まだオーダーしたピックガードも届いていないので、あらためて次回、完成編をお届けします。