
とこよしです。
小型ヘッドにあわせて小型キャビネットを入手しました。
今回はそのお話です。
Ampeg MC-210E



外観はこんな感じ。
小さくてもちゃんとアンペグのエンブレムがついているあたりが所有欲を満たしてくれます。
重さは16kg弱と、昨今の小型キャビネットの中では重い部類。。。というかこれが普通なんだけどね。
片手で持ち上げられる重さではあるものの、背中にベースを背負って、片手にエフェクターケースを持ってと考えると、やはりちょっと重い。車での移動なので、実際スタジオに難なく持ち込むことはできましたが、もう少し軽くしていきたいところですね。。。


オモテのメッシュを取り外すと無骨なまでの10インチユニットが姿を表しました。ツイーターなしのシンプル10 × 2。全体的に溝が入っているタイプのスピーカーですね。メーカー不明。許容入力は8Ω 100wとのことで、まあ必要最低限の出力ではあるのですが、昨今の小型キャビとしてはちょっと出力が低い。もう少し出力アップしていきたいところですね。。。。


スタジオに備え付けのエデンのフルサイズキャビネットと比較するとこんな感じ。
小さい。。。そして余談だけどこのエデンの4発が個人的にめっちゃ好きです。
後ほど、サウンドチェックの音声動画をお見せしますが、サウンドチェック系の動画を見ていていつも思うのは、ユニットにマイクを直づけした音声だけじゃなくて、実際の視聴環境に近い「空気録音」をしてくれたら良いのになーって。人間がスピーカーに耳をくっつけて音を聞くことはないワケです。そんなのも踏まえて、今回は空気録音もしてみました。後ほど。。
キャビネットの紹介もしたところで、
年末年始に、久々の小型ヘッドアンプを購入し、意外といい音で気に入っているわけなんですが、やっぱりつくづく思うのは、周辺の機材にとって一番重要なのは「スピーカーだな」と。
スピーカーがヘタっていれば、どんなに素晴らしい機材を使ったところで良い音は出ない。最終的に音をアウトプットするのがスピーカーだから。正直、レコーディングするにしても何にしても、スタジオのヨレヨレのキャビネットから出る音にはうんざりしてました。
というわけで、小型ヘッドアンプに合う小型なキャビネットをここ最近ずっと探してました。もう1〜2年もしたら戸建てに住むし、自宅で音を出せて、なんならスタジオに持ち運んでちょっとしたセッションくらいなら対応できる音質・出力のものだと理想的。デカければ音は良いけど持ち運びが大変だし、自宅の小さな出力環境では持て余してしまう。「大は小を兼ねない」のがキャビネットだと思う。
さてさて、そんなこんなで色々なネットショップ界隈を見て回ったけれど、どんなに安くても3万円近くする。キャビネットで重要なのはスピーカーユニットなので、追々なかのユニットを交換することを考えても、エンクロージャー(箱)だけで3マンは高い。ましてや10インチ1発程度じゃ、自宅の練習はいいかもしれないけれど、スタジオに持っていってバンドで音を出すには頼りなさすぎる。。。理想を言えば、ユニット2発 + ツイーターユニットが入った小型軽量なモデルだとありがたい。
3ヶ月ほど前に、ワーウィックの10インチ2発+ツイーターのキャビが展示品特価で2万ちょっとで出ていた。程度はわからないけれど一応セレッション製のスピーカーユニットを搭載しているということで、かなり理想的だったんだけど、手を出そうかどうしようか躊躇しているうちに売れてしまったのが今でも悲しい。。。
それからというもの、市場を新品から中古品に移して見て回っていたのですが、新古品の綺麗な状態のアンペグがわりと程度の良い価格で転がっていたので、迷わず購入したというわけです。
実際、中古品ではあるものの、傷汚れひとつなく、スピーカーユニットも綺麗なことからほぼ新品に近いコンディションで手に入れられてとても良かったです。
スタジオに入って、簡単なサウンドテストを収録してきたので、限定公開で動画にしました。
今後、ユニット交換したら正式に音質の比較としてアップロードするかもしれないです。
実際、中古品ではあるものの、傷汚れひとつなく、スピーカーユニットも綺麗なことからほぼ新品に近いコンディションで手に入れられてとても良かったです。
スタジオに入って、簡単なサウンドテストを収録してきたので、限定公開で動画にしました。
今後、ユニット交換したら正式に音質の比較としてアップロードするかもしれないです。
一応詳細を書いておくと、
ヘッドは自前のトレースエリオット・エルフ。
スピーカーケーブルはベルデンのウミヘビを使用。
マイクはスタジオのSHURE - SM58。
ヘッドアンプのEQは全フラット。
キャビネットのスピーカーユニットに直づけでマイク録りした音と「空気録音」と言って、2mくらいマイクを離して録音した音源を前後に録ってます。

空気録音は、実際に人間の耳で視聴する環境に似ています。
何せ、スピーカーに耳をくっつけてモニターする人はいません。
極力、実際の環境に近いように、約2mの距離をとって、高さは自分の顎くらいなので大体150〜160cmくらいでしょうか。万人の耳の高さに極力近い環境で空気録音しました。
録音してみて失敗したなって思うのは、完全にマイク直づけで録音する時の音量感で録音してしまったため、距離を取った空気録音の際に音量が小さすぎてか細い音に録れてしまった。もう少し音量を上げて実際のバンドアンサンブルに近い状況にすれば良かった。。。
さて、音質ですが、
単体で聴くと悪くないようにも聞こえます。が、やっぱりツイーターは欲しいかな。つくづく自分がワイドレンジな音を好むことを痛感した。音が篭っていたり輪郭がボヤけるということはないんだけど、バンドアンサンブルで出すことを想定した時に、もう少しスピード感のあるアタックと、タイトな音の輪郭が欲しい。。。気がする。高域だけじゃなくて特に低音弦側に。
先述したとおり、この部屋に備え付けられているエデンの4発のキャビネットがとても好きなのですが、非常に上から下までバランスよく出るワケですよ。でも、冷静に考えたらベースアンプ用のウーファーユニットで5kHzより上まで出るものはほぼ存在しないと言っても過言ではないので、つまるところ、それより上の帯域はツイーターで補ってるワケですね。
これに関しては、キャビネットの規模やスピーカーの大きさ・数に関係なくユニット自体の問題なので、全てのベースキャビに共通して言えます。となると、やっぱり追々ツイーターユニットの増設も検討したいところ。ただそうなると、入力された信号を低域と高域に分けるための基盤を組み込まなければいけなくなるので、スピーカーど素人の私にはちょっとハードルが高い気もする。
ついで、音のパワー(元気さ)と、実用的な軽量化も必要なので、やっぱりネオジウム系のユニットに交換したいなという、大まかな今後の方向性がハッキリしました。正直、ネオジウム系のスピーカーユニットはサウンドに独特の傾向があって毛嫌いしていたのですが、実用的な出力と軽量化を考えると、全然ありだなって気になってきました。通常のフェライト系のスピーカーだと3〜3.5kgするところがネオジウム系だと1.5〜1.6kgくらいに収まるのです。てことは、このキャビネットの総重量も半分までいかないまでも、かなり軽くなるはずです。上手くいけば10kg切ってくれないかなと、思います。
出力も、自分の所有しているエルフが4Ω/8Ω 200/150Wなので、最低200W、、、まあ最大音量で出力しないことを考えても150は欲しいなと、いったところです。
何はともあれ今後イジる楽しみが増えて良かったです。