こんばんわ、とこよしです。
これから雪も降り、
ばっちりゲレンデシーズンに突入するわけですが、、、
スノーボード選び、色々あってよくわからなくて悩みますよね?
かくいう私も2、3年ほど前に新調するときには相当悩み、相当勉強しました。
そこで、今回はこれから2本目の板を購入する初心者さんを基準にして、この辺を解説していこうと思います。
だいたいの人は、1本目の板を初心者セットの安物で購入すると思います。そこから2本目になって、ようやく自分の好みの板を選ぶと思うのですが、その2本目の板の選び方の参考になればと思います。
本当は、自分も初心者同然なので、「初心者向けに」とかいう上から目線の言い回しが大っ嫌いなんですけどね^^;
スノーボード
スノーボードの種類と形状

ネットでいろいろ検索していると、「ロッカーボード」だの「ダブルキャンバー」だのと、わけのわからない用語が出てきますよね。
これはスノーボードの形状のことを意味しています。自分が数年前に新しい板を購入しようとして一番悩んだ部分でもあります。なんせ、ボードを始めた10数年前にはこんな種類はなかったですから。社会人になって久々にボードを再開する上で、「新しい板欲しいなー」って調べていたら、今は本当にいろんな種類があります。
欲しいブランドの板で安いからと食いつくと、痛い目を見るかもしれません。だから板の形状を知ることは重要なんです。
オーソドックスな種類と形状をまとめました。
・キャンバー

もともとある一番ポピュラーなスノーボードの形状。
真ん中にキャンバーと呼ばれるクッション層を置くことで、板自体が車のサスペンションのような役割をして衝撃を緩和してくれる。板の反発を強く得られるので、オーリーをはじめとする反発を利用した技を使いやすい。エッジの噛みが良いので、キレのあるターンが決まる。とにかく、これがスノーボードの基本形。
・ロッカー

キャンバーとは真逆に反り上がった形状。
エッジの効きがルーズで、逆エッジしづらいので、回転系のトリックや地形遊びに向いている。逆エッジで転びづらいので初心者にもオススメと言われているが、後述しますがそうは思わない。クッション性は低く、安定性も低いので、荒れた路面や高速域では不安定になる傾向があり、総じて遊び用の一点特化型と考えるべき。
・フラット

キャンバーやロッカーのように反り上がっておらず、板が路面に対してフラットな形状。キャンバーよりもエッジ操作にルーズさがあり、ロッカーほど不安定ではない。
・ハイブリッドキャンバー

ダブルキャンバーやフライングVなど、各社様々な呼び名がついているが、キャンバーのいいところを残しつつ、取り回しをさらに良くした形状。現代で一番最新の形状であり、メーカー各社、方向性が異なる。フライングVのようにロッカーボードの乗り味をベースに反発性能を加えたものや、ダブルキャンバーのようにキャンバーの良さをさらに引き上げ応答性を増したものなど、各社さまざまである。
以上、大まかではあるが、形状の説明でした。
ボード形状の歴史を紐解くと、10数年前まではキャンバー一択で、低コスト化の流れからフラットボードがちらほら出始め、ロッカーボードが革命を起こしたような流れです。どれもここ10数年以内の出来事です。
一時期はロッカーボードがもてはやされた時期も一瞬ありましたが、結局はキャンバーがベストだという結論に世論が戻りつつあります。その辺りから出始めたのが、ハイブリッドキャンバーというわけですね。
以上のことから判断して、初心者が2枚目に買うのにふさわしいものとして、キャンバーかハイブリッドキャンバーをおすすめします。
結局、スノーボードというのはキャンバー形状が基本になっていて、キャンバーボードでできない事は一つもないと断言できますし、逆エッジになりやすいなどという初心者にありがちなデメリットは、そもそもまともに滑れるようになれば解消する部分なのでデメリットではありません。
逆に、エッジのかかりがルーズなロッカーボードで変なターンを覚えてしまうことの方が、初心者にとって致命的だと思います。そういう意味で、ロッカーボードは一点特化型。メリットが1つであとはデメリットのような板だと思います。サブボードとして遊び用に用意するのはいいと思いますが、メインとして使用するには、昔気質の私にはちょっと不安です。
キャンバーボードの良さを残しつつ、もう少し取り回しを良くしたり、逆エッジになりづらいように設計されているのがハイブリッドキャンバーで、これを選択するのもアリだと思います。
スノーボード
スノーボードの硬さ(フレックス)

スノーボードの板には硬さというか、、、しなり具合を表す数値(フレックス)があります。あまり気にしないポイントかもしれないけれど、これもけっこう重要。
・やわらかいフレックス
低価格なボードや初心者向けに多い。比較的脚力がなくても板をしならせることができるので、乗りやすい。乗り味も低速域ではとてもマイルドで乗りやすい。一方で、高速域や荒れた路面では踏ん張りがきかなくて不安定になりやすい。特に、ガリガリの雪面ではエッジがうまく噛んでくれず、曲がるにも止まるにも流されて引きずることがある。
・かためのフレックス
脚力がしっかりあり、ある程度基本ができる人向け。高速域でも安定し、荒れた路面でも弾かれずに踏ん張りがききやすい。板の応答性がよく、タイトでクイックな使い回しができる。一方で、板自体が硬いので基本ができていない人や、脚力の弱い人だとうまくしならせることができずに板に遊ばれる。
以上の特性を踏まえて、初心者の2枚目の板は、ソフトフレックスからミドルフレックスあたりがオススメです。いままで柔らかめの板に乗っていた人なら、ミドルフレックスにすることで、板の応答性や踏ん張りがききやすくなり、より高いパフォーマンスを得られます。あまり急斜面や荒れた路面を滑らないのであれば、ソフトフレックスも乗り味がマイルドでおすすめですが、板の限界性能がどうしても低いので、今後の上達を考えるとミドルフレックスのモデルにするといいと思います。
自分がどれくらい滑れるかわからない場合は

自分の今のレベルが初心者なのか中級者なのかがわからない場合、何を基準にしたらいいでしょうか?あくまでも私なりの基準を解説します。
何年も普通に滑れているからといって中級者以上とは限りません。ここでは4つの段階に分けて説明しましょう。
[入門者]
これから初めてスノーボードを始めるという人や、はじめて2回未満程度の人がこのランクです。ゲレンデに行ってまずどうすればいいのかわかりません。
私は、この段階の人を連れて行く場合、まずは、「木の葉落とし」と「止まり方」を教えます。この二つができれば、カービングターンができなくても最悪、自力で下山できます。
木の葉落としをバカにする人はけっこういますが、間違ってスキーのモーグルコースに紛れ込んでしまった時にも防衛策として使えます。
[初心者]
我流でもなんでも自力でワンサイドターンをしながら降ってくることができるようになれば初心者です。カービングターンと呼ぶにはふさわしくないかもしれないけれど、ちゃんと片方向を向いて(レギュラーなら左足が前)
ターンをして滑って来れる。自力で曲がって止まることができれば初心者です。
[中級者]
カービングターンほど奥が深いものはありません。初心者でも我流でもターンはできてしまうのですが、変な癖がついていたりします。たとえば、後ろ足に重心が乗った変な姿勢で滑っていたり、そのまま無理やり板を曲げようとするあまり、後ろ足で板を力技で曲げてターンしていたり。。。
重心が後ろ足に来ていたら、スピードコントロールもできないし、本来はろくに曲がることすらできません。それを無理やり曲げようとするから後ろ足でひねって曲がるような変な癖がつくのです。力技でターンをしていては、急斜面や高速域では対応できないだけでなく、脚力の消耗も激しいです。
これが案外何年も癖がついたまま滑ってらっしゃるボーダーさんも多いです。そういう変な癖がとれてちゃんとした重心移動と綺麗なフォームでターンができるようになってはじめて中級者かなと思います。ここまでできるようになれば、普通にゲレンデで楽しむ分には十分です。
[上級者]
ここからは、何を極めるかの世界になってくると思います。基本をマスターして、そこからグラトリやワンメイクに進むのもよし、さらにカービングやフリーランを極めるもよし、パウダーやバックカントリーを楽しむのもよし。私自身、上級者のレベルにないのでなにひとつ偉そうなことは言えないのですが、何事も基本形が大事で、基本を体に叩き込んだ後でそこから極めていく過程が上級者になるのかなと。。。どの分野でも上には上がいるので。一概に「コレが上級者」とは言えないと思います。
お得な板は型落ちを狙うのがポイント
スノーボードの各モデルは、毎年マイナーチェンジをして新モデルを出します。昨年までのモデルを「型落ち」と言いますが、性能は大きく変わらない上に型落ちモデルの方がはるかに安いのでおすすめです。
例をあげると